法廷外闘争(WEB闘争)

【WEB闘争】
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 まずは、これをご覧ください。
「最先端医療の闇」
http://www003.upp.so-net.ne.jp/medical/
 トップ画像の原告は、被告病院の前で焼身自殺をされました。
 自殺に追い込んだのは裁判所です。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 医療裁判のホームページ開設の目的。

 そりゃ、あんた。「裁判公開の原則」の実質的展開である。
 そして、協力医師の獲得。

 医療過誤の問題を世間に提起してゆくことも大事。ホームページを旗印に、問題解決へのネットワークを作ることも可能。原告同士の交流もとても心強い。
 で、建前はともかく、まあ、「実名掲載での復讐」の意味もある。復讐というと眉をしかめるむきもあろうが、これは納得と表裏一体である。僕は人の心の本音を重視する。
 裁判についてのホームページは、裁判官への圧力としても利用できる。人によって、重点に置く目的は異なるが、なんらかの形で利用したほうがいい。
 アメリカの軍事設備であるインターネットを民衆の手に奪いとらなければならない。個人が社会にもの申す形は、法律用語では「民主主義の自己統治」と呼ばれる。政府があてにならないから、個人が自ら社会を糺すのである。これは民主主義の正当な形態である。
 既成の枠内でおとなしくやる必要は、必ずしもない。じぇんじぇん、ない。


 実名ではない場合(当該事件が推定不可能な形)は、何も問題はないが、実名公開は、それなりの覚悟でやる。名誉毀損や営業妨害で訴えられる可能性があるからだ。いわゆる鬼畜訴訟をやられる。


 この場合は、「裁判公開の原則」という主張で対抗する。著作権法を盾にできることを発見したのは何度もご紹介する「U.S.オフィス医療のページ」。法律は、規制されるものではなく、「使うもの」であるという見本。「最先端医療の闇」の場合は、マスコミや市民団体でガッチリ固めてある。特にリンク先が重要。これをできるだけ多く設定するべし。

 名誉毀損の訴えには、凶暴に徹底抗戦する。何が何でもののしりまくる。名誉棄損の免責事項である真実性・公共性・公益性を全面に掲げ、実名ノンフィクションのドキュメントだ。ダイナマイトを握って突撃するかのような捨て身でやる。そうすれば、相手も名誉毀損を訴えるのは怖い。命は惜しい。そのつもりがないなら、実名攻撃などやらないほうがいい。
 医療過誤の戦いを公開している人のホームページが、なにげに恐ろしげな変人に見えたり、下手にコメント投稿したら刺されるんじゃないかと恐怖を覚えることがあるのは、そのせいである。楽しい熱帯魚のホームページとは心構えが違うのである。

 つまり、実名を公開するときは、裁判を行って、その書面を公開するという形をとる。
 そうでなければ、ノンフィクションのドキュメントという形で発表することになるのだが、個人のインターネットの場合は版元(出版社)がないので後ろ楯はない。敵の反攻を直撃で受ける。
 そして、裁判では、ホームページが証拠提出されない限り、審判とは無関係。裁判所は、インターネットや新聞で何が書かれていようが関知しない、というのが建前。


 また、ネットによる裁判公開は、実際はグレーゾーンと僕は見る。訴えがなければ、どうということはない。だから、普通は名誉棄損に配慮する。
 だが、実名攻撃をかけるときには、「公開は合法である」と強健に主張することが大事。「公開してはいけない」という法律は、まだ、ない。しかし、著作権法を楯にするというのも、「裁判所での閲覧」という制限をどうとるかで話も違ってくる。憲法民事訴訟法、刑事訴訟法、裁判所法、著作権法、これらをざっと見て、利用できる条文を冒頭に列挙しよう。できうる限り、攻撃的姿勢を見せること。刑事訴訟法というのは、名誉棄損が民事ではなく刑事だからだ。

 ニフティーの2件の訴訟や相次ぐ2ちゃんねる訴訟で、プロバイダー責任法などができて、サーバーの主は根性無し。だんだんと表現の自由が不自由になる判例の積み木が始まっているところと考える。「馬鹿者めが」と思うが、営利企業であるから、しようがない。
 このあたり、日本独特の個人の主体性のなさも大きく関係している。ヤフー掲示板のシステムも、日本とアメリカでは異なっている。トピックを立てた人の管理権限が大きく異なっているのだ。しかし、おかしいと思わない人が圧倒的多数。臭いものにはフタ。責任はできるだけ他人へ。そういう姿勢があたりまえとなっている。タルイのだ。

 自分自身は反撃を受けて立つ覚悟があっても、困るのが、プロバイダーが弱腰でサイトがいきなり消される場合。これは、何人かの知人がやられている。
 データのバックアップは必須。プロバイダーを変えてゆくことで対応するしかない。そして騒ぎをいっそうに大きくする。これは相手にとって、やっかいなこと。海外サーバーの利用も安心。ポルノを見よ。無法地帯ね。


 僕の場合は、海外の民衆運動支援団体のサーバーを利用した。
 その団体は、インターポール(国際刑事警察機構)のガサ入れがあるようなとこで、革命が起こって国内が騒乱状態になっても、別の国で瞬時に稼動できるという代物。まあ、どちらかというと革命を起こす側のサーバー。バックアップのひとつがテロリストの巣窟オランダにあるというのが微笑ましい。
 そのサーバーの主を訴えたり圧力をかけてサイトを消そうとすれば、日本の法律ではなく、国際法に通じた弁護士でないと無理だし、サーバー側も無断でサイトを消すなどというアホなことはしない。絶対にしない。海外の左翼活動家は、およそ日本の比ではないのだ。日本でもごく一部にはソノ気の団体もあるのかもしれないが、外国では本物の銃撃戦である。モノホンの爆弾闘争である。

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 被告の弁護士は怒っとったねえ。裁判中(準備手続き中)には、被告側弁護士に出て行け、と言われ、合計3回退出させられた。(準備手続きは30回以上あった)僕が何か言ったわけではない。WEBだ。まあ。週刊誌にも載せてもらったからなあ。実名だったから腰を抜かしただろう。僕に直接言うと大騒ぎになるから、裁判官の前で原告側弁護士に、間接的に暗に要求したわけ。WEBをやめろ、週刊誌に書くな、と。そんなことは言論の自由の侵害であるから、弁護士としては、相応の覚悟がないと、まともに言うわけにはいかないのである。

 和解条件には、被告は、インターネット公開に関する要求を出してきた。これがまた絶妙な文句のつけ方で、まず、「先日、はじめてサイトを見た」と通告してきた。つまり、いままでは知らなかったのだ、と。知っていたのに放置していた、という暗黙の了解はなかったと言質を作ったのだ。知ってたくせに。さらに、自分(被告側弁護士)のこともなんやら不快なことが書いてあった、とも言った。不愉快感を表明したのだ。このあたり、実に巧妙ね。そして、実名が書いてあるサイトと和解を関連付けてはいけない、という遠回しの言い方で和解条件をつけた。表現の自由は認めるが、言外に、出方によっては訴えるぞ、と。国境線に師団を展開したという感じ。見事だと思った。
 こちらは裁判が終わったから、即時全面撤退(消去)で応えた。被告の弁護士の顔も立ったことだろう。


 実名攻撃を信念でやっている勇猛果敢なサイトは、医療過誤ではないが、国交のない台湾のサーバーを利用した「クソガキどもを糾弾するホームページ」が有名だ。日本の少年法と真正面から対決している。少年の集団犯罪を中心に、実名と共に住所や顔写真などを公開して、社会的制裁を行っている。このサイトは、ときどき消えるが、しばらく経つとまた出るから、たまに検索すると良い。素晴らしいサイトである。
http://personalsite.liuhui-inter.net/aoiryuyu/01no2.htm

「クソガキ糾弾」など、まだまだかわゆいほうである。我々日本の市民は温厚なのである。
 著名なところでは、宗教関係者によるアメリカの中絶医の暗殺リスト。こちらは当局とのイタチごっこでプロバイダーを旅する形らしい。最近では、テロリストのための要人暗殺リストもあるらしい。こちらは実際にリストの人物が殺されてるから大変だ。


 強大な権力を前に、社会変革の自由を考えるとき、これらは重要な問題だと思う。「殺せ」「殺せ」「殺せ」それは間違ってはいない。撃ちてしやまん。考えてもみてくれ。民意の力とは、実質的にはそういうものなのだ。多数派が少数派を圧殺するような民主議会制度は、打破されなければならない。そもそも、富裕層は、貧者の命を奪っている犯罪者も同然なのである。そして日本の国民としても、やはり途上国を搾取し、彼らの命を奪っているのである。安い安いと無自覚であってはならない。

 世の中は世代交代しなければ変わらない。邪魔者は全部殺して、社会をつくりかえなければならないのだが、そうもいかないので、小さな改革を進めながら、死んでゆくのをじっと待つわけだ。
 悪い社会思想に生きている人が全部死ななければ、時代は変わらない。世代交代には100年かかるが、残念ながら文化が受け継がれる。青年期になんとかしてこれを断たなければならないだろう。


※次回は、「裁判とWEB闘争」の掘り下げとして、医療過誤からは脱線するが、殺人者神田司ブログについて。