【社会構造/医療の二重価格】

 医療裁判は、たいていは民事の損害賠償請求となるので、個別単発の闘争である。
 そこに社会的な問題が内包されているにしても、それが集約された発露であるにしても、個々の文脈はともかく、その問題を生み出す社会構造はなかなか見えてこない。

 社会の仕組みを考えるとき、生活や価値観に関わる経済を分析することは、必須である。その基本がマルクス資本論である。
 だから、資本論を理解しているか否かで、あるいは、どのように理解しているかで、社会問題に対する根本的な姿勢が全く異なってくるし、現実の社会改革のありようは異なってくることになる。
 
 この姿勢の違いは、いわゆる「革命家」「マルクス主義活動家」と接していると痛烈に感じることがある。
 僕は主観主義者なので、根元のところで彼らとはかなりの相違がある。特に、出発の理由が全く異なるのだろうと思う。言ってみれば、客観的な視点など、どうでもいいと考えている。それでも、経済の把握が重要であることに異論はない。


 産廃問題を眺めていて、「二重価格」をテクニカルタームとして、医療問題にアプローチしていた記述を見つけた。

【医療の二重価格構造】
よくわからない部分もあるのだが。










引用 千葉県庁