身体拘束廃止の立法化をもとめる名古屋集会

 控訴審より、僕も支援者として弁護団会議の末席に参加させて頂いた事案です。すばらしいご縁を感謝しております。

 この民訴は、地裁敗訴、高裁逆転勝訴、最高裁逆転敗訴という経過となりました。最高裁では異例の陳述となりましたが、残念な結果となりました。
 しかし、せっかくあげた社会への異議申立を、一事案が敗訴したからといって、埋もれさせれるのは納得がゆきません。

 医療・看護・介護関係者には、拘束を無くすことは無理だとお考えの方も多いでしょう。
 それは、あたりまえです。拘束廃止の努力がない状況では、かえって危険です。しかし、上川病院では実現しています。その病院には、拘束道具は一切ありません。その実態の一端を拝見したとき、僕は身震いしました。こんな素晴らしい看護がありえるのかと驚嘆したのです。
 
身体拘束廃止の立法化をもとめる名古屋集会
〜人間として尊重される医療の実現をめざして〜

一宮西病院で起きた高齢の女性に対する身体拘束を巡る裁判は逆転につぐ逆転で遂に今年1月、最高裁で患者側敗訴に終わりました。しかし、この判決で問題は解決しません。最高裁が判断しなかった病院における身体拘束について基準を明確にする必要があるのではないでしょうか。そのために立法化を求める運動を進めます。名古屋集会を皮切りに全国で集会を行う予定です。人間として尊厳ある生き方を最後まで貫けるように。多くの方にご参加いただきたいと思います。

 日 時 2010年4月24日(土)13:30〜17:00
 場 所 名古屋YWCAビッグスペース
    名古屋市中区新栄町2-3 TEL 052-961-7707
内 容 
 第1部 基調報告
橋本康子(千里リハビリテーション病院)
「医療現場における身体拘束の現状と課題」   
・石田眞(早稲田大学)「法と暴力」
・中谷雄二(一宮身体拘束事件弁護団)      地下鉄「栄」東5番出口より東へ2分
「一宮西病院事件最高裁判決を受けて−身体拘束の廃止への法的課題」
 第2部 シンポジウム「医療機関における身体拘束廃止立法の必要性」
パネラー・橋本康子     ・井口昭子(上川病院総師長)  ・一宮身体拘束裁判原告
   ・石田眞    ・中谷雄二
   
身体拘束の廃止の立法化を求める会
呼びかけ人:吉岡充(上川病院理事長)、大熊由起子(ジャーナリスト)、橋本康子(千里リハビリテーション病院理事長)、石田眞(早稲田大学教授)、副島洋明(弁護士)、中谷雄二(弁護士)、大石剛一郎(弁護士)、舟木浩(弁護士)、八尋八郎(弁護士)、堤修三(大阪大学教授)、朝田隆(筑波大学教授)、相原和子国際医療福祉大学教授)、村上正泰(山形大学教授)、勝田登志子(認知症の人と家族の会副代表)、井藤英喜(東京都健康長寿医療センター院長)、原寛(原土井病院理事長)、清水紘(京都南西病院理事長)、有吉通泰(有吉病院理事長)、藪本雅巳(錦秀会理事長)、桑名斉(信愛病院理事長)、鹿島洋一(新仁会病院院長)、木之下徹(こだまクリニック院長)、柴尾慶次(特別養護老人ホームフィオーレ南海施設長)、湯川智美(特別養護老人ホームフレーゲ本埜施設長)、村岡裕(依田窪福祉会常務理事)、大塚芳正(特別養護老人ホームすどの杜施設長)、田川大介(西日本新聞編集委員)、金川洋(社団法人日本社会福祉士会理事)、江上尚志(方円の器主幹 DS虹の子会・会長)(2010.3.19現在 順不同)

(今後の予定)
・5月 8日 福岡集会 ・5月29日 大阪集会 ・6月12日 東京集会

カンパ宛先
(郵便口座)
①振替口座
 口座番号 00160−0−306472
 加入者名 立法化を求める会
総合口座(通帳)
 記号 10120
 番号 78507101
 名義 立法化を求める会
 なお、総合口座に他金融機関から振り込む場合は、以下の内容でお願いします。
  店 名  〇一八(ゼロイチハチ)
  店 番  018
  預金種目 普通預金 
  口座番号 7850710
  名 義  立法化を求める会
 
(銀行預金口座)
三菱東京UFJ銀行上前津支店
 預金種別 普通預金
 口座番号 0035142
 名  義 立法化を求める会

              連絡先:上川病院 事務局(電話042−654−4512)
                根岸・いんくる法律事務所(電話03-5615-5137)