露出計

 露出計。通称ロスケ。なんでそんなふうに呼ぶのかは知らない。ロシュツケイがなまったのか、露出スケールの略だろうか。もちろんロシアとは関係がない。「メーター」と呼ぶカメラマンもいる。

 入射式の外部ストロボでも使えるデジタル測光用は、一度セコニックに修理に出したら、新品のストラップとケースがついてきた。メーカーが「大切に使ってくれ」と言っているかのような気がしたので素直に使っている。

 以前、5分間でモノブロック・ストロボ300W×2台をアンブレラ・スタンドに設置して電源を引く、そしてポートレイトを3分間以内に36枚ポジ1本撮る、などという仕事をしていたときには、ストラップもケースも邪魔だった。
 
 最初のセッティング時だけでなく、撮影中にもときどき測光するから、首から下げているとブラブラして邪魔だし、ポケットから取り出すにも時間をくうので、僕は手の届くところに置くことにしていた。それで、机の上などから滑り落ちないように、露出計の両面にゴム板が貼ってある。
 撤収するときも、ケースに入れる手間がかかるので、裸のままカメラバッグのポケットに入れていた。

 久しぶりにハッセルを取り出してきた。露出計は必須だ。